図鑑に興味がない3歳の息子
『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある 』という本が有名ですが、息子が「地図」好きになってくれたのを皮切りに「図鑑」にも興味をもってほしいと願ってしばらく。
息子は3歳8ヶ月になってもまっっったく図鑑に興味を持ちませんでした。
書店で図鑑を買おうかと見せてもいらないと一蹴され、図書館で生き物の本を何度見せても借りるのは車のものばかり…
なぜ…
身の回りにはこんなにも生き物で溢れているというのに。
生き物への興味がないということは、身の回りの色んなことへの関心が薄いということなのかな。
そもそも皆の子どもは、どうやって図鑑を楽しんでいるの?
図鑑を自分で見る?
本当?
そんなことある?
そう思っていました。
フォロワーさんからも同様のお悩みが
ただ、同じく自然動植物に触れる機会が少ないはずの東京都内でとても上手に子どもの興味を広げていらっしゃる方もいて、興味の広げ方を教えていただいて2ヶ月。
我が家なりに接し方を変えて、やっと息子の口から「図鑑がほしい」という言葉が出たのでその過程を記録しようと思います。
子どもが図鑑に興味を持つまでにしたこと
我が家の場合、まずは海の生き物への興味をひけたら良いなと考えていました。
なので具体的な施設や物などは海にまつわるものですが、ジャンルは違ったとしても結局のところポイントは以下の3つに帰結すると思います。
- きっかけ作り
- 環境作り
- 親から子への声かけ
水族館に行って実際に見る
ネタバレすると、最初から最後まで基本はこれなんだなと強く実感しました。
実際に見ないことには、あまり現実のものとして捉えられず、そもそもの興味を抱くきっかけになりにくいんだと。
当たり前のようで、当時の私にはそこがわかっていませんでした。
図鑑や絵本など周りに置いておけば勝手に読んで遊ぶようになる、そんなことはごく普通の我が家では起きなかったんです。
1回目は全体的に見て「ふーん」という感じで終わったのですが、
2回目は少し気になる魚が出てきたのか、その魚で立ち止まる時間が増えました。
息子の場合はチンアナゴとエイ。
テレビやYoutubeで魚の特集を見る
水族館に通って、実際に生きて泳いでいるところを見た息子。
まずは知識を頭に定着させるための器ができました。
次は、その魚の名前、生態、どんな物を食べ、なぜそんな姿かたちをしているのか具体的な知識をその器の中に入れていきます。
ただし、私には詳しい生態のことはわからないので魚についての番組を一緒に見るようにしました。
NHKの「ギョギョッとサカナ☆スター」はとってもおすすめ!
(放送時間はこちらの公式HPを参照)
CTスキャンで骨や体の構造を見たり、どうしてこんな泳ぎ方なの?食べられるの?などの疑問を、さかなクンがわかりやすく面白く解説してくれます。
やっぱり、さかなクンお気に入りのハコフグやうつぼの回や、個人的にはタチウオの回も面白かった!
このあたりで息子の興味がフグやうつぼに広がり始めました。
「フグはお水を吸い込むから大きくなるんだよ」など得意げに教えてくれるように。(ママも一緒に見てたよ…とは言わずにそうなんだ!とびっくりしてみる。)
水族館に行くを繰り返す
テレビで解説された後は、同じ魚の前でも前と反応が違っていました。
ダイバーのお姉さんがウツボを触っているのを1mの距離で見てびっくりの息子。
今までもその水槽は通っていたのに、やっぱり詳しい知識があるのとないのとではそこにある景色が変わるんだと思います。
また、タチウオもちょうどギョギョッとサカナ⭐︎スターを見た後だったので、静かによく観察していました。
知識と知識が体験によって結びついた瞬間っていつも素晴らしい。
「一緒に泳ぎたい」とのことだけど、息子よごめんそれはかなり先だわ。
水族館ごっこをする
息子はよく楽しかったことをごっこ遊びにします。
馬にエサをあげたあともバーベキューをしたあとも、自分にとって新鮮で面白かった記憶を遊びにしてより記憶の深いところに残そうとしているのかな。
このあたりから海の生き物を”好き”になってきている実感がありました。
ウォータブロックに並べる時も、「ママ、このお魚はこのお魚と一緒にいる?」と聞かれたりするので
「そうだね、食べられたりしないのかな?」「どんな海にすんでるんだろうね」とYoutubeで探したり。
水族館で水槽ごとに種類がわかれていたように分類分けしたかったんでしょうね。
なんとなくこの魚なら気になる、というものから広がって全体的に色々興味が出てきた気がしていました。
磯遊びや他県の水族館に行く
磯遊びはとても良かったです。
小さな頃、潮干狩りや磯遊びによく行ったんですがやっぱり今でも楽しい思い出として強く残っていて。
すぐ足もとには小さな生き物たちがそれぞれの暮らしをしていて、海は広くどこまでも続いているんだ、そんなことを目で見て感じられるので。
あとは、足場がぬめっていて滑りやすかったりして、東京で綺麗な道しか歩かない息子にはとても新鮮なことだったでしょう。
「これは○○ちゃんの好きなワカメー?」
「トゲトゲしてるー。(ウニ)」
見る物すべてに目を輝かせて探検していました。
いつもと違う水族館に行くのも、また普段見られない魚や展示が沢山あって良いです!
山口県の海響館に行った時は、なんとアルビノのアカエイに出会えました!!
エイ好きの息子は初めてみる真っ白なエイに大興奮でした。
生まれつき体の色素の一部がない個体です。体色が目立つため外敵に襲われやすく、無事大きく育てば幸運なぐらい珍しいのだそうです。
図鑑手前の絵本を借りる
ただ、ここまできても図鑑はまだ息子にはハマらなそうだったので、絵本をひたすら読んでいました。
隠れている魚を親子で一緒に探して楽しめるものや、
ひとつの魚にフォーカスしてストーリーがあるものを中心に読んでいました。
本人の意思で魚の絵本を借りるようになってからは、寝る前の絵本タイムは毎日魚の絵本に変わりました。
数ヶ月前まで私が勝手に借りてきて「ちら」とも見なかった息子が嘘みたいだ….
図鑑を欲しがる
さて、その中で小学館の図鑑NEOから出ている「原寸大 すいぞく館」。
本物の大きさが載っていて、これがダイナミックで息子にヒット。
ついに、「もっとたくさんお魚がのってる絵本がほしい」という言葉が出たので、ここで図鑑の購入を決めました。
図鑑、そもそもの興味・関心の広げ方
ここまで過程をまとめていて改めて思うのは、体験に勝るものはないということ。
自分の目で実際に見て、匂いをかいで、触ってみて、感じること以上の刺激はない。
そして、何か興味の芽が出てきそうな瞬間を見逃さず、何度もつきあってみる。
同時に関連する知識を与えて、より記憶に残りやすくする。
また、親の声かけというか態度として、同じように驚いたり楽しいという気持ちを共有することも大事だなと思いました。
何度絵本を借りてきても魚に見向きもしなかった息子が、水族館に行き始めてから2ヶ月でこんなに変わるとは思いませんでした。
これは何も魚だけに限らず、どんなテーマでもこれから心がけていこうと思います。
自分だけの図鑑をつくれる
水族館・博物館・自然体験に必須のアプリ
- 発見した魚は図鑑に追加されていくよ
- 約10,000種の動物を探索できる
生き物にかざすだけでその名前や生息地などを教えてくれるアプリです。
動画だとこんな感じ!(水族館にて)
たいてい水槽の上や横に魚リストがあることが多いですよね。
でも、一部の魚しか書かれていなかったり、混雑している時にいちいちこの魚どれだろ~って見に行くのも大変。
これだと子どもからの「これ何の魚」攻撃にも一瞬で打ち返せるのでおすすめですよー!
以上、長らく海の生き物や図鑑に関心のなかった息子3歳が図鑑に興味をもつまでをまとめました。